私が想う本気の起業
私は、これまでの人生、ずっと他人ファーストで生きてきました。
他人といっても、その中には家族も入ります。つまり、自分以外の「大切な人」ファーストという意味です。
家族に合わせ、友達に合わせ、親に合わせて来た結果、自分がブレブレで、何者にもなれていない感覚をいつも持っていました。
その実、やりたい事はたくさんあって、でも他人ファーストだから、なかなか自分の事だけに集中できない。
自分が動かないと子供たちが困る、親が困る、友達が困る、お客様が困るとなって、それらを優先し続けた結果、自分自身が疲弊してしまい、イライラしたり、仕事でミスったり、冷静でいられないため、立て続けに人に騙されたりと散々な毎日でした。
そんな時に気づきました、このままではダメだと。
どこかで切り替えなければ、目先のことに振り回されていたら、何も力がつかず、本当に子供たちや親を守るべき時に、無力の人間にしかなれないと。
そこで、それまで広告企画制作という、クリエイティブ系のデザイナーの仕事で細々と稼いでいた状況から、本気で脱出しようと思いました。
もっと単価の高い仕事、そして、これまでの自分の経験とスキルの延長線上にあり、誰かに本当の意味で貢献ができるものに着手しようと思いました。
そして、それがマーケティングの世界でした。
本気で人生を変えるということは、並大抵の覚悟では成就しません。
本気を誓った日から、私は本業である広告企画制作のスキマ時間を、全てマーケティングの勉強に使いました。
当時は、SEO集客が主流の時代でしたので、サイトを作っては、公開、サイトを作っては公開。
数値で検証して、実践してまた検証。使えないソフトを勉強して使えるようにならざるを得ない。
なぜなら、それが使えないと、マネタイズできないから、やるしかなかった。
合間に、講習会や交流会、そして数十万円単位の自己投資も複数回参加しました。
とはいえ、マーケティングのノウハウ以外のビジネス構築は、全て自己流の独学で構築していく状況なので、無駄が多く、スピード感がありません。
何年も、何年も、目が出ない状況が続きましたが、なんとか今があります。
あれから14年が経とうとしています。
夢があるけどやろうとしない人、夢に向かって一目散にダッシュする人が、私の目の前に現れては、ご縁を頂いたりしています。
その方々を見ていると、それぞれ本気の度合いが違うなぁと思います。
私はよく、夢をお持ちの方に対して、本気ですか?とお尋ねします。すると「本気です」と大抵の方がお答えになられます。
しかし、よくよく細かい話を聞いて、ある種の提案やアイデアをお話していくと、「それは無理」です、「それは嫌です」とおっしゃられる事があります。
私がサポートしている方以外は、そういった方に、無理に「コレをやった方がいいよ」とそれ以上オススメすることはありません。
でも、気持ちの中では、本当に勿体無いと思っています。
ビジネスをゼロからイチに築くということは、何もないゼロのところから生み出すという事。これって、かなり難しい事です。
手の中に持っている武器を全て使い果たす、それでも足りない時は、新しい武器を調達し、学び、そして使えるようにならなければ、そういう柔軟なマインドを持っていなければ、正直未来はありません。
なぜなら、時代は移り変わるものだからです。
そして、私たちは、社会、景気、文化、自分以外の人など、あらゆるものの影響を常に浴びて生きているからです。
何も学ばず、今できることだけ!でビジネスを構築していくのは、もしかしたら出来る方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは今だけ、その瞬間だけのお話です。
今のままで停滞しているのは、つまり後退しているのと同じこと。
しょっぱい事を言えば、中途半端な覚悟は夢への到達が自分の計算以上に遅くなる、あるいは叶わずに近い将来、終焉を迎えます。
私は自分の努力不足や、尻込み、怠け心で、チャンスを逃したくありません。
そのためには、常にチャレンジャーでいたい、歩く道の先に光があるなら、その手前の闇の中でも勇気を持って歩き進んで行こうと、生涯、そんなマインドでいなければならないと思っています。
そのためには、自分ファーストでいなければならない。
力のない他人ファーストより、力を持つまで自分ファーストで、力を持った後に他人ファーストに切り替える。
この最終形態が理想的だと思っています。
ただ、結局は自分で決めて動いていく、自分ひとりの戦いなのです。
人生は、どんなに仲良しの友達がいても、どんなに絆の深い家族がいても、所詮、死んでいくときは一人でいかなければならない。
やりたいことがあるのに、我慢して生きていくのか、プレッシャーを感じながらも、戦って前へ進んでいくのかは、全て自分の覚悟次第。
ただし、中途半端に結果はついて来ません。
やりたいことは全力でやるから結果がついてきます。
私は、私自身に忠実であり、かつ好き嫌いを捨て、要不要で判断することこそが成功への一歩だと思っています。
本気とはそういうもので、本気になったからこそ結果はついてくるものです。